会社は社員に対して以下のことを期待しているようです。
① 会社の業績達成に向けて、自分の役割を果たすことで貢献してもらいたい。
② 会社のビジョンや理念に賛同し、いつも念頭においた行動してもらいたい。
③ 自分のキャリアを自分で考え、主体的に能力開発をしていってもらいたい。

結局、社員に対して「自律」と「貢献」を求めているのだと思います。

ところが、社員のほうは戸惑っています。①の自分の目標を達成させることはわかる。 でも、「ビジョンや理念と言われても…」「キャリアを考えよと言われても…」と困っているのだと思います。 上を見ても、「模範」となる社員はいないし、上司に聞いても曖昧な答えしか返ってこないし、さあどうしようかという感じです。

そうこうしているうちに、上司からは「目標達成」へのプレッシャーがかかってくる。 いくら、トップが「自律」とか「貢献」とか言っていても、現場では予算達成のための「コントロール」と「プレッシャー」で社員が動かされている。 社員は疲れてしまい、キャリアとかビジョンとか考える余裕をなくしています。

ほとんどの会社のトップは「ヒトが一番大事」「これからの経営は人材力にかかっている」ということを口にします。 でも、本当に社員を大切にする会社はどれほどあるのでしょうか? 「ヒトが大事」と言いながら、組織の論理を優先し、目先の目標達成の資源としてこき使ってしまう。 本当は、社員ではなく、いくら働いても疲れない、一切文句を言わない、ロボットを雇えればいいんでしょうね。 トップは、「人材マネジメント」はややこしそうだから、人事部に丸投げして、自分は戦略とかシステムとかに関心を注いでいる。 こんな会社が多いかと思います。

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